[2013年制作][80分]
・インタビュー:荻野欣士郎監督
・「池島譚歌」<少年編>
「福島さん」で原発事故をテーマにした映画を提示した荻野欣士郎監督が、「石炭」をテーマに、エネルギー問題、家族を描いた新作映画がこの「池島譚歌」(いけしまたんか / Ikeshima Ballade)。
出演の子どもたちは長崎でオーディションを行い決定、すべての撮影を長崎で行った意欲作である。撮影参加希望者・市民ボランティア・スタッフ含め、1000人以上の皆さんと撮影に挑み、見事成し遂げました。
2013年6月よりユナイテッド・シネマ長崎を皮切りに、福岡でもロードショーが決定!秋には首都圏での公開も迫る中、今回は、荻野監督のインタビューと、「池島譚歌」の前半部である「少年編」を、シアター・テレビジョンでお届けします。
どうぞ池島の美しい風景・自然・そして廃墟の街と、子どもたちの瑞々しい姿、家族の物語をご覧下さい。
■池島って?
池島は全盛期には人口8000人もが暮らす、世界一の炭鉱の島でした。
現在では繁栄の影を残しながら、島民はわずか300人余り(撮影当時。現在は更に減り230人余り)となっています。
「繁栄と衰退を約束された島」。そんな時代を背負う島なのです。
■ストーリー 杉野諒一(9)は小学4年生。九州最後の炭坑・池島の民家に、たった一人で住んでいる。
母の生まれ故郷=池島に来たのは、一年前。しかし母は、嵐の夜から行方不明になっている。フェリーが到着する度、母の帰りを待つ諒一。だが母は戻らず、半年が過ぎていた。
ある日、諒一はランドセルの中から小さな『石炭』を見つける。「石炭はずっと昔に生きとった植物の化石……命の石」——ふいに母の言葉がよぎり、諒一は秘密基地へと走る。
「母さんが帰って来てるんだ!」と言う諒一に「立入危険区域にいるかもしれん、さがさんば」と志津己(10)・燐太(9)・知子(12)。そして、小さな島の大きな冒険が始まった——
監督:荻野欣士郎 脚本:里島美和/荻野欣士郎 撮影監督:髙間賢治JSC
主演:金子昇、富永沙織、田中達也、田島竜斗、高木翔慶、山川沙弥、東さや香 ほか